野球のメンタルのお話 ①失敗を恐れるネガティブな感情とは?余計なプレッシャーを打ち消す方法
皆さんは野球をする時は良いメンタル状況でプレーが出来ているでしょうか?
ピンチの時、エラーをしてしまった時、三振をしてしまった時、野球にはネガティブな感情を持ってしまう場面にどうしても直面してしまいます。そして、ネガティブなイメージに飲み込まれてしまうと実際にネガティブな結果に収まってしまう事が多いと思います。
しかし、野球をプレーするにあたって常にポジティブ思考でいたり、楽しくいられるわけではありません。今回はそんなネガティブな感情とどのように付き合い、はたまたその感情を利用して野球を奥深い楽しいスポーツと認識を持てるよう私なりご紹介いたします。ちなみに私はメンタルヘルス、心理系のお仕事をしてますのでこの分野は得意な領域になりますので張り切って解説をしたいと思います。
今回お話することは日常生活でも役立つ考え方にになると思いますのでぜひ参考して頂けたらとおもいます。
ネガティブな感情と付き合う方法
ネガティブな感情はなぜ生まれるのか?
ネガティブな感情は自分が完璧でありたいとか、失敗はあり得ないものだと自分に課するハードルの高さから生まれます。自分に対する理想の高さから自分に対してミスを許されなかったり、もしく周りからのプレッシャーで自分を見失い、等身大の自分でいられなかった場合もネガティブな感情は生まれやすいです。
極端な話、ミスをして当たり前だとか、自分にはこれ以上無理だと自分で判断した場合、余計なプレッシャーは感じなくなるでしょう。
ネガティブな感情は悪い事なの?
ネガティブな感情は決してすべてが悪い事ではありません。失敗を恐れる気持ちやミスを無くしたいという気持ちはリスク管理という視点でいうと絶対に持っておかないといけない感情になります。
また失敗を悔しがる気持ちや活躍したかったという気持ちは向上心に繋がります。そのためネガティブな感情は決してすべてを捨てるべき感情ではなくうまく自分と付き合っていく必要があります。ただし必要以上に失敗を恐れたり、自分を追い込んだりするような余計なプレッシャーはプレーのパフォーマンスを下げますので、そういった感情は不必要な部分です。
余計なプレッシャーとは?人から影響を受けるネガティブな感情
まず始め断っておくことはネガティブな感情や自分を追い込む感情を生み出しているのは自分自身だという事を理解しておきましょう。しかし人は周りの環境から影響を受けてしまうものです。もし周りからの態度や評価で気持ちが落ち込んだり、余計なプレッシャーを感じてしまう時がありましたら、それはあなたの責任ではありません。自己評価と他者評価のずれはどんな人でもストレスになります。過度な要求やそれに応えたいという気持ちは長続きはしないので自分の等身大をまずは見つけましょう。またあまりにもギャップがある場合はそういった環境から離れることも手段です。
このことからまずは、等身大の自分を自身で認識して、できる事とできない事を自身ではっきりすることが大切になります。自分を過度に期待したり、過度に卑下することをやめると、自分のレベルの現在地が見えてきます。この基準こそが大切です。この基準が自身ではっきりしないとネガティブな感情とうまく付き合うことはできません。
ネガティブな感情とうまく付き合うためには?
等身大の自分を感じる事ができたらネガティブな感情との付き合うことはあとはそんなに難しいことではありません。なぜなら自分のレベルを受け入れて、自分のできる事とできない事が分かったうえで感じるネガティブな感情は必要な感情になるからです。自分に過度に期待と完璧さを求めなければ、自分の失敗やウィークポイントは受け入れやすくなります。
そしてそういった気づきやリスク管理は向上心や対応策に繋がりますので、そういった部分を修正していくことに成功していくことで練習が楽しくなったりします。(trial and error “試行錯誤”)
実践例では
例えば、自分は内角のストレートを打つのが苦手で、ピッチャーの決め球が内角へのストレートだったとします。そういった中で、終盤、僅差、チャンスの場面で打順が回ってきたとします。ピッチャーは得意な球で全力で抑えようとしてくることは容易に想像がつきます。その場面で自分のできることが何か分かっていないと、「内角打てなければどうしよう」「三振したらどうしよう」といった中身のない不安な感情だけが残ります。
しかし、自分のウィークポイントを分かっていると、相手バッテリーがどのように攻めてくるのか想像することができて狙い球を絞って対応したり、実際に内角球に投げ込まれた時に空振りやゲッツーだけは避けるようファールにする準備をしたりと様々な対応策が取れると思います。また試合後や普段の練習から自分の苦手な分野を克服したり、長所を生かすトレーニングをすることができます。
この事をスキルアップと言い自身の得意分野と不得意な分野を理解したうえで、自分のどういった部分を伸ばしていくのか考え能力の向上を図っていくことが大切になります。
野村克也さんのマイナス思考とボヤキ
野村克也さんはネガティブな感情と付き合う達人だと思います。野村克也さんのインタビューを聞いているといわゆるボヤキというマイナス思考を吐き出してばかりいましたが、それは野村克也さんの気づきであり、今までそのことを修正、克服してきたからこそ、自身では4番キャッチャーとして優勝に導き三冠王を獲得したり、監督として何度も優勝されてきたと思います。野村さんの言わんとすることを理解すると野村さんのボヤキはとてもためになる事ばかりだということに気づきます。
ネガティブな感情を客観視して、それを自分の気づき学びとして取り入れ、淡々と克服していくことがネガティブな感情との1番の付き合い方になると思います。そこまで自分で理解できたとしたら、周りのネガティブな反応や意見は気になることはなくなるでしょう。
まとめ
YouTube紹介
またイチロー選手が2009年WBCの決勝戦の時の心境を語っていらっしゃいました。自分なりに試行錯誤を積み重ねがあった事でプレッシャーに向かっていけたとの事です。イチロー選手でさえプレッシャーを感じるということですので皆さんも安心して進んでプレッシャーを感じて頂けたらと思います。
著書紹介
この著書が今回お話をしていたことに当てはまっていたため参考にしてみてください。こういった理論は心理学では基本的な考えになるのでぜひ触れてみてください。
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