ウィルソン内野用グローブ(DO型と86型)小指2本革命
皆さんは内野グローブの「コユニ」という言葉はご存知でしょうか。
「コユニ」とはグローブの小指を入れるスペースに薬指も一緒に入れる小指2本体制の事を指します。外野グローブでは既に主流となっていますが、果たして内野グローブではどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、コユニを想定した作りとなっている内野グローブも発売されています。今回はそんなコユニに対応したグローブについてと、内野を守るにあたってのコユニのメリットについて解説をしていきたいと思います。
ウィルソンDO型、86型
ウィルソンのDO型と86型のグローブはコユニで使うことを推奨されているグローブです。メジャーリーグでは既に主流となっており、内野手で使っている選手は多数居られます。またDUAL型ともいいグローブの人差し指の位置に2本のはみ出しがあります。
DUAL型のメリットとしては2本のはみ出しがある事により、グローブの立体構造の形が崩れません。その事でポケット以外の箇所に当たった打球もポケットの中心部に収まりやすくなり、変な所でも速いライナーに反応が遅れた時やイレギュラーの打球に対応してポケットから外れてしまっても最終的にはポケットに納まりやすい構造になっています。そして2本のはみ出しがある事で指先の強度を高め、速い強い打球にもグローブが負ける事がなく、今までは打球に弾かれてしまっていたような逆シングルの球際やライナーでの捕球にも対応できるような構造になっています。
出典:https://www.wilson.co.jp/dualtechnology/
DUAL TECHNOLOGY(デュアル・テクノロジー) 守備率10割に近づくグラブ
エラーのしないグローブを目指す
ポケットが深いと何が得られるのか
ポケットが深い事でキャッチングに安心感があり気持ちに余裕が生まれます。内野手のエラーは送球エラーや捕球エラーどちらにしろ原因として、ボールをしっかりグローブに納めることができない事から始まります。
グローブとボールが衝突してしまう事で、グローブ内でジャッグルが生まれ、ボールを何とか弾かなかったとしても、きっちり握れない事で焦って悪送球に繋がってしまいます。
守備の基本はまずはしっかりポケットで捕るということが大事だと思いますので、ウィルソンのDO型、86型のようなコユニ推奨グローブはポケットをしっかり確保してくれた安心できるグローブになります。
私自身、ショートを守り、内野手用グローブを使っていましたが、ポケットが浅い事と当て捕りのため弾きやすい型作りのグローブであったため、いまいち捕球に安定感がなく、逆シングルや強い打球が飛んで来た時にうまく捕らないと弾いてしまう事に悩んでいました。そのため、小学校の時のピッチャー用グローブがたまたまポケットがしっかりしていたため、ちょうど良い小ささという事もあり、内野用グローブとして代用していた時期もありましたが、野球ショップでウィルソンの86型を試着してみたところ、ポケットがしっかりある事に感動しました。そのため今シーズンはウィルソン86型も試しながら試合に臨もうと思っています。
西武ライオンズ外崎選手は2020年からウィルソン86型を公式戦で使用しています。
グローブの開け閉めがスムーズ、ボールを挟んで捕る
そして、このグローブのもう一つの特徴が小指2本であるため、グローブの開け閉めがスムーズに行える事ができます。外野手用グローブでコユニを体験している方はお分かりでいらっしゃると思いますが、親指と小指2本でボールを挟んで捕るという感覚があり、グローブと手のひらのフィット感があります。内野グローブでそのような感覚を得られる事は私としては、とても衝撃的で非常に安定したキャッチングができると思います。
西武ライオンズ源田壮亮選手
ちなみに西武ライオンズの源田壮亮選手はZEETのオーダーグラブを使用していますが、こちらも小指2本で利用しているとの事でした。
次回は源田壮亮選手の守備技術と共に、コユニグローブの正しい使い方と活用方法についてご紹介したいと思います。
次回 守備応用編① たまらん源田壮亮選手のゴロ捕球 当て捕りのワンランク上
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