中日春キャンプ 石川昴弥選手の覚醒 中村紀洋コーチの指導方針とバッティング技術

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石川昴弥選手の覚醒 中村紀洋コーチの指導方針とバッティング技術

今シーズンの中日ドラゴンズは打力改善をテーマに新一軍打撃コーチとして中村紀洋さんを招聘しました。同じ右の長距離砲として期待される石川昴弥選手は2021年の秋季キャンプから中村紀洋打撃コーチから指導を受け取り、熱心に練習に取り組んでいる姿が報道されていますが、3年目となる2022年シーズンはブレイクを期待されています。そんな石川昴弥選手ですが、中村紀洋打撃コーチに実際にどのような指導を受けているのでしょうか。また春季キャンプから考察する石川昴弥選手のバッティングの変化について解説したいと思います。

未来の4番打者 石川昴弥選手

石川昴弥選手は愛知県出身で地元東邦高では1年春からベンチ入り、3年春の選抜で全国制覇を成し遂げました。高校通算55本の本塁打を放ち、未来の主砲候補として2019年ドラフト1位で中日に入団しました。1年目に7月22日の広島戦にて7番サードで一軍初スタメン、初打席でいきなり2塁打を放ち、華々しいデビューを飾りました。各解説者、OBからは雰囲気からして人とは違うと言われ、絶対ものになると太鼓判が押されている選手です。

1年目は二軍で主に4番サードとして58試合に出場し、238打席打率.278 (205-57) 3本塁打 24打点出塁率.374 長打率.380 OPS.754と非凡な才能を発揮されました。突筆してみる数字は四球の多さで28四球を記録し、出塁率.374はリーグ3位の成績でした。二軍時代に四球を選べる若手選手は活躍される確率も高く将来を期待できる成績を残しました。将来は三割30本100打点を目指してほしい選手です。

中村紀洋打撃コーチと石川昴弥選手

2021年の秋季キャンプから石川昴弥選手は中村紀洋打撃コーチから指導を受けて打撃スタイルが大幅に変化されました。明らかに昨年とは異なるバッティングスタイルをされており、進化を遂げていましたので、昨年と今年の違いについてご紹介したいと思います。

下半身ではなく手を意識する

中村紀洋打撃コーチは一般的とされる指導とは違い、下半身よりも手に主眼を置くスタイルで秋季キャンプから石川昴弥選手に指導されていました。「手8割、下半身2割」 と助言され、

①始動を早くしてボールに差し込まれないよう早めにトップを作る事
②手を柔らかく使い、インパクトの瞬間に前でボールを払うように一瞬のタイミングで力を入れる事
③低めのボールもすくい上げるのではなく、上からボールを潰すイメージで振り切る事

以上の事を徹底され、フリー打撃では109スイング中、30発と柵越えを連発していました。そのうち4発がナゴヤ球場の外野フェンス後ろに立てられた30mの左翼ネットを越える特大ホームランを放ち規格外の飛距離を見せつけられました。本人も手応えを感じている様子で「今まで教えてもらったことがなかったので新鮮です。意識するのは下半身ではなく手。ビックリしました。やってみると、飛距離も出ました。続けていきます」 とコメントを残しています。

2021年

2022年 中村紀洋コーチ指導後

昨年と今年のバッティングフォームを見比べてみますと違いは一目瞭然であり、手の使い方を意識した事により、とてもリラックスした手の使い方になっており、始動を早める事で余裕を持ってタイミングを取っている事がわかります。また、始動が早い分、下半身もゆっくりと着地され、粘りのある割れができています。この事でタイミングが遅れてストレートに差し込まれるという事はなくなり、常に自分のタイミングでボールを捉える事ができます。春季キャンプの紅白戦では、2019年の開幕投手である笠原祥太郎投手からいきなりレフトスタンドへホームランを放ちました。

しかし、石川昴弥選手は怪我が多く、入団1年目の2020年2月17日には左肩の違和感を訴え、左肩腱板炎と病院で診断され別メニュー調整。2021年の6月25日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)で左手首付近に死球を受け、左尺骨を骨折。全治3ヶ月の見込みで骨接合術を受けて、10月のみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰しました。

この事を中村紀洋打撃コーチは懸念され、怪我のない体作りとバッターボックスの立ち位置についても指導されました。元々、石川昴弥選手はバッターボックスの内側ギリギリに立っており、死球を受けやすいため、中村紀洋打撃コーチはもう少しベースから離れて立つように指導されました。

中村紀洋打撃コーチは秋季キャンプの打ち上げの際に石川昴弥選手に下記の事を約束してオフシーズンを過ごすように指導されました。

中日主砲候補の石川昂弥内野手(20)が中村紀洋コーチ(48)の「6カ条」を胸にキャンプを打ち上げた。

同コーチは21日の第4クール終了後に離脱したが、携帯電話で映像をやりとりするなど指導を継続。(1)打つタイミングでの手の動き(2)体の突っ込み防止(3)ポイントを内側から前へ(4)右手意識でスイング(5)膝を内に入れる(6)筋トレ禁止の教えを受けた。「充実した、いい練習ができた。継続してやり続けたい」。3年目の飛躍へ来春キャンプまでの2カ月間、バットを振り込む。

出典:https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202111260001096_m.html 日刊スポーツ

以上のことを守り石川昴弥選手は練習の成果を発揮されつつあり、2022年は更なる飛躍が期待されます。

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ちなみに中村紀洋打撃コーチのバッティングフォームは落合博満さんの神主打法を参考にして作り上げたものです。中村紀洋打撃コーチの打撃理論と落合博満さんの打撃理論は重なる部分がとても多いため、こちらもチェックしてもらえれば理解が深まると思います。興味のある方は是非読んでみてください。打撃指導を受けた石川昴弥選手は中村紀洋さんのバッティングフォームにとても似ていますので、落合→中村→石川とホームランアーチストの系譜は受け継がれていくのかもしれませんね。

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