バッティングの基本 ②縦振りについて 肩と体の軸を縦に使う

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バッティングの基本 ②縦振りについて 肩と体の軸を縦に使う

みなさんは縦振りというワードはご存知でしょうか?

 縦振りとは、体の軸と肩とバットのラインを縦に使ったスイング軌道になります。飛距離を伸ばすために必要になる技術です。そして、バッティングにおいて基本となる考えになりますので、みなさんと共有したいと思います。

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縦振りとは?正しいスイング軌道

 最近はスイング軌道について賛否両論あり、ダウン、レベル、アッパーなど、どのスイング軌道が 正しいのか分からない方もいらっしゃると思います。スイング時に肩を地面と平行で横に回してしまうと、ボールの高低差があった時に腕だけでボールに対応してしまうため、低めの球はアッパースイングになってしまいます。高めの球は無理に被せようと腕の力だけを頼る悪いダウンスイングになってしまい、力弱い打球が飛んでしまいます。

 先ほどもお伝えしましたが、縦振りとは体の軸と肩とバットのラインを縦に使ったスイング軌道になります。

 まず始めにこの2つ動画のをみてもらえたらと思います。肩の角度と使い方、腕との連動性に着目すると肩と体の軸が縦に使われていることがわかります。

日本ハム稲葉篤紀選手 縦振りの基本動作

ゴルフスイングから見る体の軸と肩のライン

 この動画はゴルフスイングのもので地面にあるボールを打っていますが、ボールの高さが変わっても肩を縦に回すスイング方法は変わりません。ピッチングフォームに置き換えて、オーバースロー、サイドスロー、アンダスローの肩と腕の使い方について考えてみるとわかりやすいですが、3種類のピッチングフォームの違いとして体と肩の軸が傾く事で腕の高さは変わりますが、腕の角度は変わりません。

 この事はバットの出し方についても同じ事が言えます。バッティングの体の使い方とピッチングの体の使い方はほとんど連動しています。(腕の角度がバットの角度だと思ってください。) この原理を覚えていただくとスイング軌道は振っている高低差によって軸の傾きが変わり、バットの軌道が違うように見えているだけということをご理解いただけると思います。

 高めの球(オーバースロー)は軸と肩が傾く事で肩とバットを立てるように見えますし、真ん中の高さ(サイドスロー)は地面と平行に、低めの高さ(アンダースロー)は下に立てるように出しているように見えると思います。

 この時に注意してもらいたいのが、手首が寝てバットが肩のラインより低くなってしまうと打球は飛んでいきません。あくまでも肩と体の軸を縦に使うスイングを縦振りと言います。

実践方法

低めの縦振り 

 シアトルマリナーズのイチロー選手の打席前のルーティンをご存知でしょうか?その時の素振りが縦振りを実践されています。このスイング軌道は低めを振っているため、ゴルフスイングに近い形になりますが、低めのスイング軌道が一番肩を縦に使いやすいため意識付けには最適な方法になると思います。意識するポイントしては振り出し時にバットの重さを感じてバットのヘッドを重力と共にストンと落とすことが必要です。マスコットバットを用いるとより実感しやすいです。

高めの縦振り

 また高めの球を振って縦振りを実践するには、素振りの際にオーバースローのピッチングフォームをバットを持ってやってみてください。次にバットを両手で握り、同じオーバースローと同じ軌道でバットを振ってみてください。このスイング軌道が高めにおいての縦振りになります。

 練習方法については中村紀洋選手が分かりやすく説明してくれています。ちなみに昨年ヤクルトスワローズの春季キャンプでもティーバッティングにて頭より高いボールを両手で打つという練習方法を取り入れていました。室内でのシャトル打ちも有効だと思います。

 この感覚が体に身に付きましたら真ん中の高さを何も意識せず振ってみてください。そうしますと自然と縦振りが身に付いた事がわかると思います。真ん中の高さはスイング軌道が地面と平行になるため、縦振りを実感しづらいですが、バットのヘッドの重みを使ってしなるようにスイングできている実感がありましたらしっかり縦に体が使えていることになります。

 高めの縦振りの意識付けが中村紀洋選手の方法で低目の縦振りの意識付けの方法がイチロー選手の素振りになります。私はこの2種類の意識付けで縦振りを身につけました。

縦振りを理解したうえで再度こちらの記事を確認してみてください。バットの軌道が明確に分かってくると思います。

バッティングの基本 YouTubeから学ぶこと(ホーライスイング、令和スイングetc)

 

 特にこちらでは縦振りを基本としたうえで練習メニューやバットの振り方を紹介しています。縦振りを理解してバットのヘッドの重さをうまく活用できると打球飛距離は格段と変わります。

バッティングの基本 力を使わずバットを振る。①バットの重さと遠心力、てこの原理を活用する

 

注意事項

 また縦振りというとソフトバンクホークスの柳田選手やメジャーの大谷選手、外国人選手のホームランバッターのバッティングフォームをイメージしますが、そこまで極端にしなくても打球は飛んでいきます。極端な体の反り上がりはどちらかと言うとボールとの距離の取り方やフォロースルーを意識のため、縦振りとはあまり関連性はあまり無いとわたしは思います。このような特化したフォームは基本が出来たうえで、取り入れる意味を分かっていないとバッティングフォームを崩す要員になりますので気をつけてください。

 以上が縦振りについての説明になります。他にもV字スイングやゴルフスイングスイングと呼んで実践している方もいらっしゃいましたので気になる方はYouTubeで調べてみてください。

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