中日・根尾昂投手(22)が5日、沖縄・北谷での秋季キャンプで初めてブルペン入りした。

 しかし、自慢の制球力が定まらない。落合ヘッド兼投手コーチが「(テストを行う)レベルじゃない! 普通のピッチングに変えて!」と語気を強め、本来行う予定だったストライクテストは途中で急きょ、中止となった。

 結局、捕手を座らせて約80球を投げ込んだ右腕は「本当に良くなかったですし、上(半身)と下(半身)のバランスが良くなかった。実戦の期間から来季に向けて、もう一度、追い込むというか、体を鍛え上げていく中で、まだまだ技術不足というかそういうものを痛感した」とショックを隠せなかった。

 ブルペンでは落合ヘッドからテークバックで右腕が背中側に入り込む点などを指摘された。修正に取り組んだ根尾は「もっと自分の今の投げ方に合っているタイミングを見つけたい。技術的なところで。もうちょっとこうした方がいいんじゃないかというところがあったので、そればっかやってました」と明かした。

 立浪監督は「今日、ひどかったみたいで。(ここまで)順調すぎるのでちょっといろんな壁にはぶつかっていく。課題は分かっていると思うので。どう修正していくのかは投手コーチと相談してやればいい」とさらなるレベルアップを求めた。

 投手陣は走り込み中心のハードメニュー。キャンプ4日目で疲労も相当たまっていそうだが、それでも根尾は「完全にボールを投げる体力だったり、技術をつけていくのがテーマ。もっともっと球数増やしたいし、その1球1球の精度を求めてやっていきたいです」とキャンプの課題を挙げた。