中日ドラゴンズ 打撃革命 期待の若手株 202X年の期待のベストオーダー

プロ野球

 

5番には鵜飼選手。2021年にドラフト2位で入団。恵まれた体格から規格外の飛距離で、大学生時代に神宮球場のバックスクリーン右側に叩き込む特大ホームランを放ちました。中日スカウト陣はこのホームランから規格外のパワーを感じ、打力不足のドラゴンズ打線のキーマンとしてなるべく上位指名に至りました。182センチ100キロ超の巨大の割には足も速く、ベースランニングの速さも特徴です。守備は若干不安を憶えますが、それを補う身体能力の高さとバッティングのパワーは中日ドラゴンズの打力不足を解消するべく期待できる将来のクリーンナップ候補になります。春季キャンプのフリー打撃でもホームランを量産し1000gのマスコットバットを振っても軽々ホームランを連発しており、それを見ていた立浪監督、中村紀洋打撃コーチも規格外だとコメントしており、インパクト時の打球音からして違うと、とても1年目の選手とは思えないという趣旨のコメントをされていました。しかし、確実性の低さと打撃の粗さが課題となっているのは事実でBB/K(四球÷三振)が大分悪く、特に三振率が通算で三割を超えるのはやはりプロでも直面する課題になります。

 

6番のブライト健太選手はガーナ出身の父と日本人の母を持ち、走攻守揃った能力と野球センスを揃い合わせ、コンパクトなフォームから全力のスイングスピードで長打を飛ばすパワーヒッターです。大学3年までは控えに回り、4年から才能が花開き、春のリーグ戦で14試合で打率.380、3本塁打12打点の活躍でMVPを受賞しました。6月の全日本大学選手権でも13打数8安打、西武ドラフト1位隅田知一郎投手から本塁打を放つなどの活躍で、全国に名前を轟かせた選手です。ブライト健太選手はどちらかというと中距離ヒッターの性質が強く、力のあるスイングからライナー性の打球を飛ばせるのが特徴になります。また、センターを守れる守備力も持っているため、福留孝介選手のように5ツールプレイヤーになれる素質を秘めています。ブライト健太選手が素質を発揮したのは昨年の大学4年生からですので、それだけ実力は未知数であり伸び代がある選手と言えると思います。選手の個性はどのタイミングでどのように伸びるかは誰にも分からない事だと思いますので、ブライト選手の身体能力と思い切りの良さ、また選球眼の良さも兼ね備えていますので、まずはヤクルトスワローズの塩見泰隆選手のように一発のあるリードオフマンを目指してほしいと思います。

 

7番はキャッチャーの木下拓哉は2021年シーズンはレギュラーを掴み取り、123試合出場、打率.270、95安打、11本塁打を記録しました。持ち前の長打力を十分に発揮し、今では珍しい打てるキャッチャーに部類する選手で、今季も更なる飛躍が期待できます。今季のバットは来季より1インチ(約2・5センチ)長い35インチ(約89センチ)の長尺を使用する予定で力を使わずバットを振るスイングを心掛けて練習に臨んでいるようです。(過去には落合博満選手、中村紀洋選手が実践)そして、バッティングももちろんですが、キャッチャーとしての能力も高く、年齢も今季で31歳となり経験も積み、キャッチャーとしても一番脂がのる時期でもあります。しかし、1年間を通して出場する体力面で懸念される声もある中、今年はキャッチャーという過酷なポジションを1年間無事に乗り切るという経験を積む大切な1年になりそうです。

 

8番にはショートの京田陽太選手を配置。2016年に日本大学からドラフト2位で入団されて、2017年にはルーキーながらショートで141試合に出場、147安打を放ちました。バッティングスタイルとしては打球のゴロ率が高く、それと伴い内野安打率が高い事も特徴としています。また、四球を選ばないスタイルのため、出塁率は三割にも満たないシーズンは珍しくありません。2021年の春季キャンプに臨時コーチとしてきた立浪和義さんから直接指導を受け、秋キャンプでは中村紀洋コーチから、トップの作り方を矯正し、二度引きをしないよう指導されていました。ショートの選手がアベレージを残してくれると攻撃の幅が広がり、京田選手のような四球を選ばないタイプはある程度のパンチ力とアベレージを残さないと試合では使われづらくなる事も特徴ですので、今シーズンは打撃の開眼を期待したいです。また京田選手は打撃よりも安定した守備力と走力が売りですので、今年も堅実な守備に注目したいですね。

 

今年期待したい選手

 

アリエルマルティネス

 

A.マルティネス選手はキューバ出身の選手で、中日ドラゴンズのOBである巡回コーチを務める同じくキューバ出身のリナレスさんが将来性を評価したことで中日ドラゴンズの育成選手として2018年に契約を結んだ選手です。ポジションは助っ人外国人では珍しいキャッチャーで2020年の7月に支配下登録され、7/4の巨人戦では代打として出場し、そのままキャッチャーのポジションに着きました。打力についてもかなり期待されており、今シーズンは打力を生かすため外野手の練習にも取り組まれています。2019年シーズンは代打とキャッチャーとして39試合に出場し、28安打、打率.295の高いアベレージを残し、本塁打も2本放っています。

 

阿部寿樹

 

阿部寿樹選手は現地点で32歳と若手ではありませんが、打撃は2018年に当時の二軍監督の小笠原道大さんから下半身を意識した打撃を指導され、広角に打ち分ける技術とパンチ力を身につけ、2019年からセカンドのレギュラーの座を掴み、打率.291 7本塁打を記録、2020年には打率こそ.257と数字を落としましたが、13本のホームランを放ち成長を見せました。しかし若干フリースインガーの気質も見られる事で2021年は単調な打席が多く見られ不振に陥ってしまいましたが、今年は復活の年として意外性のあるバッティングを期待したいです。

 

岡林勇希

 

今季高卒3年目のシーズンとなり、2年目の2021年のシーズンは24試合に出場、15安打を放ち、打率.254を記録しました。肩の強さもウリで遠投も120mを投げ、高校までは投手であり、最速153km/hの本格派右腕として活躍された選手です。また足の速さが特徴で外野手として出場されていますが、今年の春キャンプではセカンドの練習をしているという事で、俊足巧打の岡林選手が外野だけではなく内野手として出場できると起用の幅が広がるように思います。グローブは立浪監督が用意してくれたグローブで広島の菊池涼介さんモデルとのことでした。守備走塁コーチの荒木雅博さんは自身もプロ入り当初は外野を守り、後にセカンドに転向した経歴を持ち、井端弘和さんと二遊間を守りアライバコンビとして一世を風靡されました。その荒木コーチから直接指導がある事で、今季の更なる活躍が期待されます。また、陽気な性格で立浪監督にも恐れない明るさを持ち、周りの先輩選手やOB選手にもヒヤヒヤされているようです(笑)

山下斐紹

2010年にソフトバンクホークスに一位指名をされ、高校通算本塁打35本といった長打力と遠投115mの強肩を買われて、正捕手として次世代を担う選手として期待されていましたが、2011年以降3年連続となるウエスタン・リーグ最多捕逸、捕手最多失策も記録しており、捕手として能力が足りず、中々一軍定着には至りませんでした。一塁やDHでの起用を増える中、バッティングを買われ、2017年、楽天にトレードされ、2018年は二軍で打率.323(134-40)4本塁打20打点OPS.841を記録しました。その後二軍では安定した成績を残していましたが、一軍では思うような結果が残せず、2020年に楽天から戦力外通告を受け、その後中日ドラゴンズにて、育成契約を経て2021年に支配下登録されました。立浪監督は山下選手の打撃をとても買っており、バッティングは一軍クラスと評しており、キャンプでは、山下選手に直接期待している旨を伝え、「バッティングを買っているんだけど俺の目は節穴かな?」と鼓舞しているシーンも見られました。パンチ力とコンタクトの旨さを兼ね備えていますので、中村紀洋、森野将彦、両打撃コーチから指導を受けて、才能が開花する事を期待したいです。

以上が202X年を担う中日ドラゴンズの若竜達をピックアップして打線を組んでみました。中日ドラゴンズファンの皆さんはもっと若手選手には詳しく、期待される選手はたくさんいらっしゃると思いますので、近い将来の中日ドラゴンズは打撃面で大幅の改善が期待されそうですね。

燃えドラch

ちなみに燃えドラchはOB選手の当時の秘話を聞けたり、カミングアウトがあったりととてもおもしろいチャンネルです。中でも川上憲伸選手のトークがちょっと飛んでいておもしろいです。

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